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日本の先端技術を紹介するSociety 5.0 Expo

日本の先端技術を紹介するSociety 5.0 Expo

内閣府は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と共同で、「Society 5.0 Expo」を東京スカイツリータウンで開催しました。この展示会は、Society 5.0に焦点を当てた日本初の大規模な展示会となる予定です。 また、この展示会は、世界中の人々のために、多言語で説明されたオンラインで もご覧いただけます。

本博覧会では、日本政府が非常に望ましい未来社会として提唱しているSociety 5.0のコンセプトを紹介します。このコンセプトでは、すべての産業やその他の社会領域が、AI、IoT、ロボット、ビッグデータなどの革新的な技術を採用して重要な課題を克服する、人間中心の社会の実現を想定しています。内閣府の2021年度から2025年度までの第6期科学技術・イノベーション基本計画では、持続可能性、強靭性、多様な人々の幸福を確保するための科学技術・イノベーション政策の方向性が示されています。 

本展示会では、省庁横断的な戦略的イノベーション推進プログラム(SIP)や、ハイリスク・ハイインパクト研究開発を促進するImPACTプログラムなど、社会のイノベーションを促進するための国家プロジェクトで実現された成果を紹介します。また、最先端の技術を多数展示し、日本の科学技術への想いを伝えます。 

具体的には、日本を代表する約50の企業・大学・団体が、Society 5.0だけでなく、国連の「持続可能な開発目標」への貢献が期待される約200の製品や研究成果を展示します。展示内容は、モビリティ、ヘルスケア・介護、製造、農業・食料、防災、エネルギーなどの分野を網羅しています。  

- 小惑星探査機「はやぶさ2」の帰還カプセル  

- 潜水艇「しんかい6500」の実物大モデルが海中6500mまで操縦可能に 

- 空飛ぶ車「SkyDrive 

- 高精細な3Dマッピングを搭載したHonda Legend Level-3 自律走行車 

- オンデマンドで打ち上げてすぐに観測できる小型合成開口レーダー衛星システムのモデル

- 脳の信号を人間の筋肉に伝え、身体機能を補助するウェアラブル・サイボーグHAL

- 豪雨・竜巻予測とICTによる情報共有の防災システム

- 自動給排水システムなどのスマート農業技術 

海外のお客様には、携帯電話やパソコンを使ってオンラインでご覧いただける展示品の数々を、多言語での解説付きでお楽しみいただけます。主催者は、このバーチャル展を、日本の先進的なSociety 5.0のコンセプトを世界中の人々に知っていただく機会としたいと考えています。 

以下のテーマに沿って展示されます。 

ステージ1プロローグ

オープニングテーマでは、研究用潜水艇「しんかい6500」の実物大モデルや、3次元デジタル地球儀「ダジック・アース」などを展示。また、さまざまな分野で実用化されている衛星技術も紹介します。

Stage 2 科学の最前線 - 宇宙と海洋

国際宇宙ステーションや「きぼう」日本実験棟の模型、実物大のロケットエンジン、「はやぶさ2」帰還カプセルなど、日本が世界に誇る宇宙開発技術を展示します。

熱水噴出孔や海底資源を探査する自律型水中ロボットや、海洋調査のための先進的なソリューションなど、日本の海洋探査・環境シミュレーション技術を展示します。

Stage 3 5.0 未来の社会

日本のSIPプログラムとImPACTプログラムで開発された科学技術と、それらが5つの分野でどのように生活を向上させるのかを紹介します。1)寿命100年、2)モビリティと社会的交流、3)より強靭で安全な生活のためのインフラ、4)人と地球にやさしいライフスタイル、5)先進的な製造業。ロボットや自動車、ドローンなどの自動化ソリューション、AIによるインフラ点検などの防災システム、産業用ロボットボアスコープ、アンモニア燃料や海洋底鉱物などの次世代エネルギー・資源、合成クモ糸や強くて柔軟な超薄型ポリマーなどの先端素材などが展示されます。

Stage 4 Society 5.0への軌跡

人類の文明の進化を、Society 1.0(狩猟採集)、2.0(農業)、3.0(工業)、4.0(情報)、そして5.0(東京で最も宇宙に近い場所にある東京スカイツリー・テンボガレリア)を映像などで表現します。

Stage 5 Society 5.0 Theater

宇宙航空研究開発機構(JAXA)や海洋研究開発機構(JAMSTEC)の映像が放映されます。また、研究者や専門家が、科学、海洋、防災、先端技術やイノベーションのためのICTなどについてプレゼンテーションを行います。