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ホンダ、靴用のGPSナビゲーションシステムを開発

ホンダ、靴用のGPSナビゲーションシステムを開発

日本では、ほとんどの道路に名前がないため、日本のドライバーは早くからカーナビゲーションシステムを導入していました。しかし、本田技研工業が開発した新しいナビゲーションシステムは、靴用のものでした。

Ashirase」と名付けられたこのシステムは、外見上は、靴の舌に装着するガジェットのようなものです。しかし、実際にはサンダルのような形をしており、靴の中に入れてしまうとほとんど見えなくなってしまいます。

このシステムは、スマートフォンのアプリと連動しており、目的地を設定してから歩行者の旅に出発します。出発した後は、センサーで現在地を把握し、靴の振動で道順を教えてくれます。

本体のストラップには小型の振動子が配列されていて、振動子を鳴らすことで方向が変わります。例えば、左足の側面にあるセクターが振動すると「左に曲がれ」、右足の外側にあるセクターが振動すると「右に曲がれ」という意味になります。行き過ぎてターニングポイントを逃しそうになっていませんか?両足全体の振動が「ストップ」の合図となり、正しい方向を向いたら、両足の指先がピリピリして「前進」を知らせてくれます。

スマートフォンが必要なら、他のGPSナビアプリを使えばいいじゃないか、と思われるかもしれません。それは、「あしらっせ」が視覚障がい者のニーズを考慮して設計されているからです。ハンズフリーであれば、白杖をついて歩く方でも問題ありません。また、音声による案内に加えてバイブレーションによる案内があるため、イヤホンをつけて周囲の音を聞く必要がなく、車や危険物が見えない方にとっては安全面でも安心です。

このシステムは、ホンダが設立に参加した新会社「アシラセ」と共同で開発しており、2022年の発売を目指しています。